無駄吠え
犬は理由無く吠える事はありません。しかし人間社会で生活していく中では「不必要」または「過剰」な行為ととられることがほとんどです。
犬が吠える理由は「警戒」「要求」「不安」など様々ですので、それらを止めさせる方法も一つではありません。
玄関チャイムや通行人に吠える「警戒」の場合は、飼い主がリーダーとなれば制止することが可能です。
また、チャイムの音に徐々に慣らしたり、通行人が見えないように環境を工夫するなどといった方法もあります。
ごはんや散歩、構って欲しい時などの「要求」の吠えは無視する他にありません。
犬の吠え声がうるさいからとその要求に応えている限りは犬はこの種の吠えを止めることはないでしょう。
留守番など飼い主と離れる場合などの「不安」からくる吠えは、犬を自立させることが必要です。
まずは人間に べったりな生活を改めなければなりません。
具体的には下の「お留守番ができない」の項目を参考にして下さい。
散歩で引っ張る
犬の思い通りに散歩をさせることは、人が犬に連れられて歩いているに過ぎません。
力を入れてコントロールしているつもりでも、犬は引っ張った結果思う方向に進む事ができているのでこれをやめることは
ありません。犬社会で群れを先導するのはリーダーです。散歩中は常に人が犬をリードして歩く事を心掛けましょう。
基本的にリードは短く持ち、常に同じ側で歩かせます。
早足・駆け足は犬が興奮してしまうので、まずはゆっくり歩くことから始めます。
犬が前に出るなら立ち止まり、できれば座らせて落ち着かせます。人に合わせて歩いたらすかさず褒めてあげます。
短い距離から少しずつ練習して下さい。公園などで犬に自由な時間を与えてあげる事も必要です。
(ここで言う「自由」とはオフリードの事ではなく、自分のペースで歩く・臭いをかぐなどの行為を許す事です)
トイレを済ませるまでものすごい勢いで引っ張る犬もいますが、室内や敷地内でトイレを済ませてから
散歩に行くように癖付けるといいでしょう。散歩中に犬があちこちにマーキングして回る行為はマナーの面からしても
好ましいものではありません。トイレの場所やタイミングは飼い主がが決めるように心掛けてください。
お留守番ができない
犬を構いすぎる生活は犬の自立を妨げ、飼い主に依存しすぎる犬にしてしまいます。
飼い主から見れば「甘えん坊のかわいい我が子」かもしれませんが、犬にとっては不安が大変なストレスにもなりますし、留守中の「吠え」「破壊行動」「粗相」「自傷行為」など様々な問題行動を引き起こす原因にもなります。
犬と同じ布団で寝る行為は この問題を助長しますので必ず別々に寝るようにしましょう。
また基本的に犬だけで過ごす時間と場所を与え、飼い主の姿が見えなくても騒がないでいられるようになるまで
部屋の出入りを繰り返します。その後短時間の留守番から徐々に慣らしていくようにしましょう。
上着を着る・鍵を持つなど、犬に留守番の合図として学ばれてしまった行為を何度も繰り返し行い、
本当の留守番を悟られないようにする作戦も効果があります。
また、外出時・帰宅時は大げさに犬を構うことも止め、犬が騒いでいる間は一切無視するようにしましょう。
落ち着きが無い
犬は階級社会を築く動物です。家族の中での自分の地位が不確定な犬にとってはそのこと自体がストレスになりますし、常に自分のランク確認に忙しく、結果「落ち着きのない犬」になってしまうことがあります。
飼い主に依存し過ぎている犬もまた大好きな飼い主さんの後を追うことに忙しくなります。
実際、家の中で自由にしている犬ほど忙しく動き回っているケースが多く見られるものです。
良かれと思い犬に自由を与えているつもりが実際はストレスの原因を与えてしまっている事もあるのです。
人間がリーダーの地位を確実にし、犬には安心して落ち着ける場所を与えてやれば、大抵の犬はずっとリラックスして
過ごす事ができるようになります。また、当たり前の事ですが、散歩や一緒に遊ぶ時間などを持ち、犬に十分な運動と
刺激のある時間を与えてやる事も重要です。
このような時間を与えてもらえるからこそ家の中では静かに過ごす事のできる犬になるのです。
家族にも攻撃的になる
犬から物を取り上げる時、ソファやベッドからおろす時、ブラッシングや耳掃除をする時などに犬が唸ったり
噛んだりする場合、そうすればやめてもらえると犬が学習してしまっている可能性があります。
「嫌がっているから」または「怒っているから」と引き下がることは、犬が力で勝っていると容認してしまうことになり、
他の問題行動にもつながる可能性も大いにあります。犬がこのような態度を見せるようになる以前の幼犬期から
犬が嫌がるような行為には慣らしておくことが重要ですが、その時期を逃してしまった場合は
まず飼い主がリーダーの地位を確固たるものとし、少しずつ褒めながら慣らしていくようにしましょう。
また、怖がりな犬がこのような行動を見せることもありますが、その場合は犬を脅かすような行為は控え、
普段からスキンシップを十分にとり、人間の手または人間自身への恐怖心をぬぐってやる事を心掛けてください。
自分の方が強いと勘違いしてしまった犬を無理やり押さえつけたり、力ずくで言うことを聞かせようとする行為は、
大きな事故に発展する危険もありますので、確実に力を示せる人間以外にはそのような方法はお勧めできません。
呼んでも来ない
「呼んでも犬が来ない」「食べ物があれば来るんだけど」「近くまで戻ってくるのに捕まえられない」
こんな寂しい気持ちにさせられている飼い主様は結構多いようです。では、何故犬は戻って来ないのでしょうか?
考えられる原因は、飼い主の声が耳に入っていない・束縛されるので戻りたくない、そもそも戻るつもりが無いなどなど。
犬は人の数倍聴力が発達していますが、それでも他の犬との遊びや残された臭いの確認に熱中していれば、
飼い主の声が耳に届かないこともあります。なるべく犬の意識が自分に向きやすいタイミングで声をかけてみましょう。
また、「呼び戻す=リードにつながれる」の法則は犬はすぐに覚えてしまいます。
自由にしている時間に何度も犬を呼び戻し、うんと褒めたらまた自由にしてあげる、を繰り返してください。
犬は褒められた上に自由も与えてもらえるので、飼い主の元に戻る事への抵抗が減るはずです。
それでも戻って来ない犬は、そもそも飼い主をリーダーと見なしておらず、
帰るタイミングは自分が決めるものと考えているかもしれません。
このような犬はリードから放さず、まずはリードがついた状態で呼び戻しを練習してください。
普段の付き合いを見直すことも必要です。
名前を読んだら必ず反応するよう、普段からアイコンタクトを取る練習などもしておくといいでしょう。